今季3度目の連勝。そして、今季5度目の1-0勝利。FW鈴木優磨は「こういう1-0で勝つのが鹿島の伝統。ここからまた乗っていける」と話した。

 ボールを保持したのは横浜。だが、DF犬飼智也が「意識としては『ボールを持たせている』と思えた。慌てることはなかった」。前半に許したシュートはゼロ。いい守備ができていた。

 だが、そこで納得した選手は1人もいなかった。「前半よりもっといいサッカーをしよう」と選手同士で言い合った。その結果が後半開始早々の先制点だった。

 DFチョン・スンヒョンからのロングフィードを前線で鈴木が競る。こぼれ球をMF遠藤康が胸でトラップした。「拾ったときにはもう、シュートのことしか考えていなかった。トラップがいいところに決まったので、あとは振り抜くだけでした」。ボールが落ちきる前に、左足を振り抜いた。GKの手をはじいて、ゴールネットを揺らした。

 簡単そうに見えて、技術レベルの高いゴール。だが「日頃やっている胸トラップからパスという基本の延長上ってだけですね」とさらりと言う。2試合連続ゴールだが「みんながすごく守備のところで頑張ってくれている。最後のところでたまたま、僕のところに来ているだけ」。チームメートに感謝した。

 これで、ジーコ・テクニカルディレクターが復帰してから初めての連勝。「もっともっと僕たちは上を目指していきたい。もっと、頑張ります」。頼れるゲーム主将は、そう宣言した。