漫画「キャプテン翼」の作者である高橋陽一氏が後援会会長を務める東京都1部リーグの南葛SCは22日、08年に現役を引退した元日本代表MF福西崇史氏(41)が、選手として加入したことを発表した。

 福西氏はクラブ公式サイトで「このような形での現役復帰を決断したのにはいくつかの理由があります。まずは、南葛SCに深く関わられている高橋陽一先生から熱烈なオファーをいただいたこと」と、10年ぶりの現役復帰への経緯を説明した。

 「キャプテン翼」は日本だけでなく、海外のサッカー選手にも愛されている。スペインでは主人公の大空翼が「オリベル・アトム」という名前で描かれている。福西氏は「多くのサッカー選手と同じく、『キャプテン翼』を読んでサッカーにハマった自分としては、“リアル南葛SC”でプレーできるということが、本当にうれしいです」とコメント。さらに「Jリーグを本気で目指している南葛SCのプロジェクトにも賛同させてもらい、自分の力が少しでも役に立てるならばと感じました」と意気込みを語った。

 プロではない東京都1部リーグのクラブだが「当時のようにはプレーできませんが、やるからにはチームの役に立てるよう、しっかりと身体を作って臨むつもりです」と本気で取り込むことを主張。「関東リーグ昇格という目標を果たせるように全力で取り組みたいと思います」と抱負を語った。