「せき・こえ・のどに浅田飴」のキャッチフレーズで知られる浅田飴の公式ツイッターアカウントが27日、試合中に浅田飴の缶を手に指揮を執ったJ2大分トリニータの片野坂知宏監督(47)に感謝のツイートをした。

同監督は、0-1で敗れた25日の徳島ヴォルティス戦の試合中、浅田飴を手にピッチ脇のテクニカルエリアに出て指揮を執った。浅田飴が同戦に向けて監督とスタッフに送ったものだった。、

発端は、0-0で引き分けた18日の東京ヴェルディ戦だった。同監督は試合後の会見で、「聞こえますか? すみません、聞き取りにくかったら、すみません!! すみません、聞き取りにくくて」とガラガラ声を繰り返し謝罪した。

声がかれた理由について「前半の5分で何か叫んだら、こういう声になってしまって。自分でも、ちょっと何でか分からないんですけど、そこから出なくて」。また「スタッフに、のど飴をもらったりして、何とか声を出せるようにはしていたんですけど、結局治らなくて。選手にもなかなか指示も通らなくて」と言い「すみません」と謝罪した。

これを知った浅田飴が、同監督とスタッフに飴を送ったという。大分の公式ツイッターは25日、ツイッターで「本日の徳島ヴォルティス戦にあわせて浅田飴さまから片野坂監督含めスタッフの方へと浅田飴が届きました。早速片野坂監督に渡してきます。ありがとうございます みなさん、今日の監督インタビューをお楽しみに!」とツイートした。

同監督は、徳島戦の試合中、テクニカルエリアで指示を送る際も、浅田飴の缶を手にしていた。試合後は「すごいです。ずっと舐めてました。飴が小さくなったらすぐに次の飴を入れていました」「あれだけ声を出したのに全然かれなかった。本当に、おかげさまで最後まで声がかれることなく指示を出すことができて感謝しています。浅田飴、もう手放せなくなりました」と効果を強調した。

浅田飴も試合2日後の27日午前に「片野坂監督・・・・! まさかピッチで持ってくださるとは思ってもおらず、社内もざわついております....笑」と感謝のツイートをした。その上で「今回サポーターのみなさまからは、弊社製品を購入いただいたとのご報告をたくさん頂きまして、心より御礼申し上げます!」と、大分サポーターの間でも反響を呼んでいると明かした。

大分は30節を終え、勝ち点56で首位のFC町田ゼルビア、得失点差で2位の松本山雅FCと勝ち点5差の4位につける。J1自動昇格圏の2チームを追う中、片野坂監督は選手への指示、サポーターは応援と、ともに声をからすことが出来ない状況だけに、浅田飴は大分にとって昇格へのキーアイテムになりそうだ。