東京ヴェルディが、ロアッソ熊本に先制を許し、FWドウグラス・ヴィエイラ(30)のゴールで1度は逆転しながら、そのヴィエイラが後半26分に、まさかのPK失敗。その後、同33分に熊本MF田中達也(26)に同点弾を決められ、引き分けに終わった。この日、前節まで3位の横浜FCが水戸ホーリーホックに1-2で敗れたため、勝てば3位に浮上できたが、前節と変わらず4位にとどまった。

前半7分、前節まで3連敗中の熊本が先制した。FW安柄俊(28)がペナルティーエリア左手前でボールを拾うと、右足でシュート。ボールはキャッチにいったGK上福元直人の手の下をくぐり抜けるように通過し、ゴール左に入った。安はツイストのようにダンスして喜びをアピールした。

前半13分、東京Vが追いついた。左サイドの高い位置でFW李栄直が相手からボールを奪うと、中央のMF梶川諒太にパス。その2人の間を抜け出したMF佐藤優平(27)が梶川からパスを受けて右足でシュート。ボールはゴール右上に突き刺さった。

後半12分、東京Vが逆転した。中央の佐藤が、途中出場のMF泉沢仁にパスを通すと、その泉沢が上げた左クロスに飛び込んだヴィエイラが右足アウトサイドで合わせてゴール右に決めた。

後半24分にはMF藤本寛也のシュートが熊本DF園田拓也の手に当たり、ハンドでPKを獲得。そのPKをドウグラスが蹴ったが、GK畑実に止められ、ダメ押しのチャンスを逸した。

迎えた後半33分、熊本が同点に追いついた。安が右から打ったシュートがDFに当たったこぼれ球を、MF田中達也(26)が押し込んだ。

東京Vは後半30分にU-21日本代表の一員としてアジア大会準優勝に貢献したMF渡辺皓太を同大会後、初めてピッチに送り出し、同35分にもJ1ヴィッセル神戸から加入したFWレアンドロを投入も、再逆転はならなかった。