6位の横浜FCがジェフユナイテッド千葉に競り勝ち、J1昇格プレーオフ圏内の4位に浮上した。

FWカズ(三浦知良、51)はベンチ入りしたが出番はなかった。

敗れれば、プレーオフ圏外の7位に後退する負けられない1戦。21歳のラッキーボーイ、MF斎藤功佑が大仕事をやってのけた。0-0で迎えた後半16分。スローインから好機を迎え、FWイバ(33)が右足シュート。ボールがポストに当たってはね返ったところを、斎藤が詰めて右足を振り抜き先制に成功した。終盤は千葉に一方的に押し込まれたが、相手のシュートがバーに当たる運もあり、逃げ切った。

斎藤は横浜FCユースから16年にトップに昇格したプロ3年目。今年6月、ホームでの甲府戦で途中出場ながらプロ初得点を決めた。この日は先発出場での初得点だ。

「ちょうどボールがこぼれてきた。まじ、もってます。こぼれ球はいつも狙っているので、それが実った。ラッキーです」と振り返った。ただ、交代するまでの74分間のプレーに関しては「得点以外は、全部うまくいかなくて手応えはなかった」と攻守において反省しきりだった。

チームでの愛称は「コロ助」。名前が「コウスケ」で、元チームメートで現在、ガンバ大阪に所属のFW小野瀬と同じだったため、斎藤がアニメ「キテレツ大百科」のキャラクターから「コロ助」と命名された。

伸び盛りの21歳は「3戦勝てていない状況で勝てたのは良かった。ここからつなげてJ1に上がりたい」と目標を掲げた。