J1で首位を走る川崎フロンターレが、J2モンテディオ山形に“下克上”を許した。

セットプレーとカウンターに細心の注意を払っていたにもかかわらず、前半2分にコーナーキックから、同36分にはフリーキックから失点。さらに後半4分にカウンターを浴びて失点した。鬼木達監督は「前後半の立ち上がりがすべて」と振り返った。

後半開始から出場したFW知念慶(23)が2点を返す意地を見せたが、後半19分のレッドカードによるGKチョン・ソンリョン(33)の退場で10人になったことも響いた。FW小林悠(31)は「警戒していたセットプレーでやられてはいけないと思うし、自分たちが苦しくしてしまった試合。後手に回ってしまった」と悔やんだ。相手の5ブロックに苦戦し、ブロックの外でボールを回す場面が多く、持ち味の怖い攻撃が出せなかった。小林は「2冠を狙いたかった。監督もこれを教訓にしろと言っていた。まだ、何も成し遂げていないところで、もう1回、引き締め直さないといけない」と話した。

天皇杯決勝進出を逃し、今季狙えるタイトルはリーグ戦のみとなった。MF家長昭博(32)は、前後半の立ち上がりの失点に「自分たちのミス」と言い切り「3点取れたと思いますし、取れなかったのは技術の無さだと思う。それぞれ、課題も多いと思うし。自分自身もいろんなところを突きつめてやらないといけない」と話した。