ルヴァン杯決勝は今日27日、初優勝を狙う湘南ベルマーレと17年ぶりの頂点を目指す横浜F・マリノスの顔合わせで行われる。26日、会場の埼玉スタジアムで前日練習と公式会見を実施した。

湘南は、決勝進出チームしか体験できない公式練習でもルーティンを崩さなかった。割り当てられた埼玉スタジアムの公式練習は正午から1時間。チームは通常、試合前日の練習時間は1時間半のため、この日は公式練習前にスタジアム内のサブグラウンドを利用し30分、ウオーミングアップ。そのまま歩いてスタジアムのピッチに移動し、1時間汗を流した。試合前日では異例の“2部練習”だが、チーム主将のFW高山は「異例なんですか? 湘南では、あるある、です」と平常心だった。

湘南ベルマーレとして初のタイトルに王手をかけた一戦。曹貴裁監督は「いい服を着てサッカーをするのでなく、普段通りの普段着でサッカーをしてマリノスにどれだけ対抗して勝てるか」と決意を口にした。指揮官は「ゴール前のシーンが多いスペクタクルな試合をしたい」と宣言。攻守に走り回る「湘南スタイル」を出し切り、悲願のタイトルを手にする。【岩田千代巳】