鳥栖が元日本代表FW金崎夢生(29)の1得点1アシストの活躍で横浜に逆転勝ちした。だが「まだ何も達成できたわけじゃない。次へしっかり準備したい」と気を引き締めたままだった。

この日は先発を外れた金崎だが、1点ビハインドの後半8分、途中出場すると「負けてたんで、流れを変えたかった」と持ち味の豊富な運動量で走り回った。そして迎えた同26分のPKチャンス。キッカーは決まっていなかったが「志願した」とゴールに飢えていた。蹴る前に「すでに決めていた」というゴール左上に決め、右手で力強くガッツポーズした。

後半33分には逆転ゴールをお膳立てだ。自分でミドルシュートを打てた場面だった。だが「トーレスがフリーだったんで、出しただけです」と前線へのパスを選択。受けた元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)の逆転弾を呼び込んだ。

残留がかかる運命の12月1日最終節は古巣鹿島が相手となるが、負けるわけにはいかない。「次もチーム全員の力が必要になる。みんなで力を合わせ頑張りたい」と意気込んだ。