セレッソ大阪は21日、大阪市内で行われた臨時株主総会ならびに取締役会において、クラブOBの元日本代表FW森島寛晃氏(46)の社長就任を承認した。

その後、会見に臨んだ森島社長は「クラブ経営の経験もなく、悩んだがやらせてもらう決断をした。だれからも愛される、誇りに思われるチームに。方向性をしっかり示して、一丸となってやっていく」と所信表明した。

森島氏は前身のヤンマーからC大阪ひと筋の「元祖ミスターセレッソ」。日本代表でも主力として活躍し、ワールドカップにも2大会出場した。08年に引退後もC大阪でアンバサダー、強化担当を務め、チームを支えてきた。親会社のヤンマー、日本ハム出身者以外では初の社長となる。

昨季はルヴァン杯と天皇杯の2冠を獲得したが、今季は無冠に終わった。さらに今オフはMF山口蛍(28)、FW杉本健勇(26)ら主力の流出が相次いだ中、再建を託された。森島社長は「責任を持って、いい方向にもっていかないといけない」と表情を引き締めた。