フランス1部トゥールーズに完全移籍することが発表された、鹿島アントラーズDF昌子源(26)が29日、鹿嶋市内のクラブハウスで報道陣の取材に応じた。

一問一答は以下の通り。

-海外への思いは昔から

昌子 20歳、21歳くらいは強かったけど、徐々に薄くはなった。W杯を経験したのが自分の中では大きかった。

-覚悟は

昌子 決める時は強い覚悟を持って決めた。海外に行きたいと20歳くらいで思っていた時に、鹿島に億単位で残すオファーがないと行かないと、かっこつけて決めていた。

-環境への不安は

昌子 サッカーに関してはない。トゥールーズはいい街と聞いたけど、妻と子供がいるので治安はすごく気にした。今回は僕1人で行って、妻子は少しの間日本に残って、その後呼びたいと考えている。不安があるとしたら妻子に会えないこと。

-対戦したい選手、チーム

昌子 もちろんパリSGだったり、エムバペ選手、ネイマール選手はいますけど、個人的には川島永嗣選手と酒井宏樹選手がいるストラスブール、マルセイユとは対戦したい。

-植田の移籍、小笠原の引退に続き、鹿島にとって寂しくなる

昌子 チームを支えるやつは鹿島には必ず出てくると思う。満男さんも昔はキャプテンなんてやるタイプじゃなかった。僕もそう。それが鹿島の良さ。全然心配していない。

-植田の移籍は刺激になったか

昌子 ナオ(植田)に関してはずっと一緒にやってきて、彼の能力は僕が一番知っているつもり。でも彼がいなくなったからACL優勝できた(笑い)。というのを本人に言ったら「ちょっとー」って言ってました。

-鹿島で一番印象に残ったことは

昌子 17年のホーム甲府戦。3-0で勝った試合なんですけど。僕がキャプテンマークを巻かせてもらっているとき、僕のパフォーマンスがよくなくて、全員の前でロッカールームで大岩監督にすごく怒られた。「鹿島のキャプテンはそういうことか」「鹿島の3番はそういうことなのか」とみんなの前で怒られて、それが一番覚えています。

-リーグアンでプレーしている川島選手、酒井選手と話はしたか

昌子 リーグのことは話していない。どういう物を持っていけばいいか、向こうで困ったことは、と聞いたら、川島選手から「気持ち」しか来なかったので、「分かりました。強い気持ちを持って行きます」と。本当は歯ブラシとかそういうのが欲しかったんですけど。私生活で、と僕はちゃんと言ったので。

-フランス語は

昌子 ある程度はもちろん勉強していますけど、ヨーロッパの言葉では一番難しいと聞いた。(中田)浩二さんから、伝えたい気持ちがあれば言葉が分からなくても「ああ、あいつ怒っているな」とか「ほめているんだな」とか伝わるので、問題ないと言ってもらえた。とりあえず「メルシー」オンリーでいこうかなと思います。

-フランスに持って行くのは

昌子 「炊飯器は絶対に持って行け」と篤人くんに言われた。荷物が多すぎて持って行けないので送るかな。

-お米はマスト?

昌子 日本人だから食いたくなると聞くし、デュッセルドルフに行けばなんでもあると聞いたけど、そんなに頻繁に行ける距離でもない。だから(酒井)宏樹くん家なんですよ。槙野くんの結婚式のときに同じテーブルで「宏樹君、絶対に行くんで」と言ったら、マジで嫌な顔をされました。