プレナスなでしこリーグに所属するINAC神戸が27日、神戸市内のクラブハウスで19年シーズン新体制発表会見を開いた。

昨季はなでしこリーグ、リーグカップ、皇后杯と2位に終わり日テレベレーザに3冠を許した。タイトル奪取に燃える今季は「Are you Ready? すべては笑顔と感動のために」をスローガンに掲げた。

安本卓史社長は「いい準備をして試合に臨むという気持ちの表れ。勝って笑顔になるという気持ちも込めた」。また昨季から指揮を執る鈴木俊監督(44)は「(昨季は)全て2位という形で終わってしまったのは私の責任。タイトルのためにチーム一丸となって頑張りたい」と抱負を述べた。

同会見では安本社長が「女子サッカーの観戦者数を増やしたい」と神戸開催のホーム試合では小中学生の観戦を無料にし、高校、大学生の女子も観戦を無料にすると発表した。

新加入選手の会見では、MF吉田凪沙(22)、DF三浦紗津紀(22)、FW河野朱里(22)、FW水野蕗奈(17)の新人4人とアルビレックス新潟レディースから移籍のMF八坂芽依(22)、昨年12月の現役引退から復帰するGK田尻有美(25)がそれぞれあいさつした。引退発表から約1カ月で復帰を決めた田尻は「皇后杯で思ったような結果にならずにずっともやもやしていた。その気持ちにINACが向き合ってくれたので加入を決めた」と説明。鈴木監督も「福元が抜けてGKを補強しないといけない中で、チームに相談して彼女の獲得を決断した」と話した。