ガンバ大阪の日本代表DF三浦弦太(23)が、今季の主将に決まった。沖縄キャンプ最終日の9日、昨季ゲーム主将を務めた背番号5は、宮本監督から指名を受けた。指揮官がかつてつけた背番号を背負っての主将。“後継者”として、G大阪を4季ぶりのタイトル獲得へけん引する。チームはこの日、川崎Fと練習試合(45分×4本)行い、2次キャンプを打ち上げた。

今季の主将マークを託されたのはやはり三浦。沖縄キャンプ最終日のこの日、宮本監督から指名を受けた。昨季はゲーム主将を務め、指揮官から依頼を受けると、即諾した。川崎Fとの練習試合では主将マークこそ巻かなかったものの先頭で入場。「苦しい時こそ、後ろ(最終ライン)から声を掛け、まとめていくようにしないと」。チームを率いる責任感は強い。

現役時代主将だった宮本監督も「5」を背負い、その「後継者」としての期待も高い。昨季はレビークルピ前監督がチーム主将をMF遠藤、ゲーム主将を三浦に指名。宮本監督は、今季別途ゲーム主将を設けるか否かは「これからクラブと話す」としたが、三浦にはクラブの中心的役割を求める。指揮官は「去年の主将としての役割以上のものを」と言い、望むレベルはさらに高くなった。

試練を乗り越え、信頼を得たのが三浦だ。残留争いをしていた昨季は序盤、成績不振をゲーム主将だった自らの責任と追い詰めた。だが、森保ジャパンで日本代表への復帰したのを機に、自信を取り戻した。「結果を出せば、しっかり見てくれている」。連続で日本代表にも選出され、アジア杯も出場。キャリアを積み上げ、今季に臨む。

変革の年。チームは「GAMBAISM」をスローガンに、4季ぶりのタイトルを狙う。主将は13年からMF遠藤が務めてきた。若い世代に渡されたバトン。就任2年目の宮本監督のもと、三浦は先頭で走り続ける。【小杉舞】