浦和レッズのエースFW興梠慎三(32)が“生涯浦和”を宣言した。

22日のJ1開幕に向け、11日にさいたま市内で行われたキックオフイベントに出席。会場の収容人数を超える1340人が訪れて入場できないサポーターも出る中で「浦和で引退するつもり」と、選手生命を浦和にささげる覚悟を表明した。

3月には、地元の宮崎で家族が営む料理店「ローストチキン・コオロギ」をさいたま市内に出店することも決まっている。「ここに出店するということは、そういうこと。父がやってきたことを浦和にも広めていきたいですし」と、サッカーを超えた浦和への愛着も口にした。

2度の沖縄キャンプでは続けて体調不良に陥り「出遅れている」と口にするなど、急ピッチでの調整が続いている。この日の実戦練習では新加入のFW杉本と2トップに立ち、練習後はオリベイラ監督を交えてポジショニングなど細部まで確認し合う姿があった。

現在リーグ最長タイの7年連続2けた得点を記録しているストライカーは「今年も2けた取る」。天性の得点感覚は32歳になった現在も衰えを知らない。まだまだ先になりそうな引退の瞬間まで、浦和を支え続ける。【岡崎悠利】