FC東京MF橋本拳人が、チームを勢いづける追加点を奪った。1-1の前半40分、FWディエゴ・オリベイラのシュートがGKに防がれたところに出足鋭く詰め、左足で押し込んだ。自身の今季初ゴールは、2戦目でのチーム初勝利のために貴重な1発だった。こぼれ球がくるコースに正確に走り込んだ場面を「直感だった。ゴール前に入っていくのは自分のよさでもあると思っているので」と笑顔で振り返った。

起点はFW永井謙佑のプレス。相手DFとGKのわずかなパスの乱れを見逃さず、得意のスピードでGKにまで詰め寄る。あわてさせ、ボールペナルティーエリア内でボールを奪った。すかさず走り込んだFWディエゴ・オリベイラが受け、低く速いシュート。枠内に正確に打つことを選択したことがこぼれ球を生み、橋本が仕上げた。ハードワークはチームの合い言葉。持ち味を生かしてつかんだ好機を橋本が実らせた。

チームが掲げる今季の大きな目標が得点力の向上。練習時から、長谷川健太監督からは「攻撃はこぼれ球までセットだ」と繰り返し言われているという。最後までゴールを諦めない姿勢は指揮官が求める姿。橋本は「なにがなんでも得点をとるという強い気持ちが(ゴールに)つながったと思う」と言葉に力を込めた。