名古屋グランパスやヴァンフォーレ甲府で活躍し、09年には日本代表にも招集されたDF阿部翔平(35)が5日、都内で、今季から加入するTOKYO CITY F.C.の構想発表会に出席した。

渋谷からJリーグを目指すクラブで、ソーシャルメディアの活用やサッカー以外のイベントなどさまざまな取り組みを行っているのが特徴。昨季東京都社会人リーグ3部で優勝しており、今季からは同2部で戦う。現在専用スタジアムや練習場はないが、渋谷区内に施設を構えて24年のJリーグ入りを目指すという。

阿部は「若い力が結集されておもしろいクラブ。SNSやイベントなど、僕にないものが魅力的で学びたいと思った」と加入の動機を明かし、「サッカーにおいても、12年間やってきたのでこのチームに還元できるものがあると思う。僕と若い力が合わさったら面白いことができるのではないかと、楽しみに来ました」と新たな挑戦に胸を弾ませた。

都2部は、J1から数えると「J8」相当。J2の甲府から移籍してきた阿部は「最初は『趣味程度な気持ちもあるのかな』と思ったけど、サッカーに対する情熱やひたむきさを感じた。僕がちょっと厳しいことも言っても大丈夫で、みんなうまくなろうとしている気持ちを感じた。どう選手が成長して、チームが良くなっていくのか楽しみ」と、チームを引っ張る覚悟をにじませた。

初戦は今月24日、エリース東京クラシックと三郷スカイパーク多目的広場で戦う。