J2アルビレックス新潟は6日、ホーム開幕の第3節柏戦(9日・デンカビッグスワン)に向けた練習を聖籠町のクラブハウスで行った。

11対11の実戦形式でルーキーのDF新井直人(22)がボランチに入った。前節千葉戦でも終盤にこなし、プロ初得点を挙げているポジション。開幕から2試合スタメンのセンターバックだったが、それ以外でも起用される可能性はさらに高まった。

実戦練習の途中、ボランチのMF加藤大(27)が足の張りを訴え、大事を取ってピッチを離れると、片渕浩一郎監督(43)は新井をセンターバックからボランチに配置転換した。千葉戦と同じ守備位置変更だった。新井は「センターバックよりもプレッシャーがきついです」。スルーパスをブロックされる場面が重なった。ただ、そのミスも周囲が見えているからこそ。「余裕を持ちすぎた。プレースピードをもっと上げないと」。修正方法はすぐに分かった。

片渕監督も「守備の安定感がある」と新井のボランチを評価する。開幕はスタメンで、第2節ではプロ初得点を挙げチームは初勝利。“シンデレラボーイ”はステップを駆け上がる速さだけでなく、プレーの幅広さも見せ始めた。「ボランチだけでなく、サイドバックもやるつもりで備える」。柏戦に向け、どんな起用にも応える準備をする。【斎藤慎一郎】