J2アルビレックス新潟の今季新加入、MFシルビーニョ(28)が次節アウェー横浜FC戦(16日=ニッパツ)へ、猛烈アピールした。

10日、JAPANサッカーカレッジ(北信越1部リーグ)との練習試合(45×2)がクラブハウス隣接ピッチで行われ、ハットトリックとゴールラッシュ。4-1の試合で1アシストも決めるなど、全得点に絡む活躍だった。

新加入MFシルビーニョの短く刈った頭髪を、DF堀米悠斗(24)がやさしくなでた。ハットトリックへの発火点になった前半2分の先制を決めた後だった。

右サイドバック、サムエルサントス(28)の右クロスに反応してゴールを奪うと、同29分にも同じコンビで追加点。その1分後にはMF渡辺新太(23)のゴールを右クロスでアシストした。後半8分には豪快なFKを放り込み3点目。同14分に退くまでに3得点、1アシストで暴れた。「今度は公式戦で3点取りたい」と意気込んだ。

前日9日のホーム開幕の柏戦で後半30分にJリーグデビューしたばかり。初来日ながら、少しずつチームにフィットしてきた。「(チームは)家のように感じている。コミュニケーションも取れている」。練習試合のシステムは4-2-3-1。シルビーニョは中盤中央の攻撃的位置に入ったが、柏戦で途中出場したときにも4-4-2から同陣形にシステム変更していた。

片渕浩一郎監督(43)は「悪くない。目に見える結果を出してくれたのは間違いない」とシルビーニョを評価。対戦相手が北信越1部チームということを差し引いても及第点だが、「求めるのは守備」と要求は強かった。先発に定着するには守備で惜しまず汗を流すのが急務。シルビーニョも「監督が自分の何を必要としているのか探りながら練習したい」と練習の中から攻守にアピールしていく決意だった。【涌井幹雄】