日本サッカー協会は12日、都内で6月22日に福島・JヴィレッジスタジアムでU-18東南アジア選抜(ASIAN ELEVEN)とU-18東北選抜が対戦する国際親善試合「JapaFunCup(ジャパファン杯)」の記者会見を行った。

同協会は国際交流基金アジアセンターやJリーグと三者協定を結び、14年から東南アジア諸国への日本人指導者の派遣などの交流事業を行ってきた。そして、これまでの5年間の活動の総括として、同試合の開催を決定した。日本協会の田嶋会長はJヴィレッジでの開催を決定した理由について「20年の日本サッカーの歴史はJヴィレッジを抜きは考えられません。しっかりとこの地を日本サッカーの聖地としてよみがえらせたいと考えている。出場する選手たちが新しくかじを切ったJヴィレッジで思いっきりプレーし、友情を育んでくれることを期待します」と話した。

U-18東南アジア選抜は東ティモールを含む東南アジア11カ国から2選手ずつを選出した22人の選手でチームを構成する。中には17歳ながらタイの強豪チョンブリFCでプロ選手として活躍するMFチャナロングや、強いリーダーシップを持つマレーシア期待のボランチ、MFハリスらが名を連ねている。監督はジュビロ磐田などで活躍した元Jリーガーで、現在はミャンマーのU-15代表監督などを務める古賀琢磨氏が担う。

U-18東北選抜はJFA復興支援特任コーチの手倉森浩氏が監督を務め、選手は東北各県のサッカー協会の推薦などで今後決定していく。国際交流基金の安藤裕康理事長は同イベントの恒例化を掲げ「スポーツは大変重要な文化交流のツールだと思っています。まず今回がどういう風な仕上がりになるのか。その上で皆さん方のご支持が得られれば、可能であれば続けていきたい」と意気込んだ。

また、会見の最後には同イベントのテーマソング「I BELEIVE」を歌うボーカルグループ「Little Glee Monster」も登場し、同曲を披露した。古賀氏の実娘でもある、かれんは「とても光栄です。私たちは選手のみなさんと同世代ですし、歌で精いっぱい、応援できるように頑張ります」とあいさつした。