鹿島アントラーズはジュビロ磐田と1-1で引き分けたが、U-20日本代表の欧州遠征帰りで途中出場のFW安部裕葵(20)が得点の起点となった。

1点を追う後半26分に投入されると同39分、左サイドでDF2人を引きつけ突破を試み、相手にボールが渡りそうなところをなんとかこらえてパス。受けたMFレオ・シルバが日本代表DF安西とのワンツーで中央へ運び、最後はDFをかわして同点弾を決めた。

安部の持ち味はドリブル突破だが「抜ききるのは1試合で1回か2回くらいのもの。疲れや集中力の隙を見つけてドリブルするものだと思うので、仕掛けるフリをしてやめる作業が必要」と割り切る。得点シーンも「本当は抜ききりたいけど、相手を引きつけられたので良かった」。終了間際にはファウルで突破を阻まれ、直接FKを獲得する場面もあった。惜しくも逆転とはならなかったが、途中出場の10番がチームに貴重な勝ち点1をもたらした。【杉山理紗】