川崎フロンターレが30日、神奈川・川崎市内で6月1日のホーム浦和レッズ戦に向け調整を行った。

浦和はオリヴェイラ前監督が解任され、大槻毅新監督が就任したばかり。大槻監督の初陣で相手の戦術もシステムもリセットされた中で試合に臨むことになりそうだ。浦和は前節広島戦で完敗しただけに、川崎Fの鬼木達監督は「どなたが監督でも、チームとして気持ちの入ったゲームをしてくるだろうと。メンタル面の勝負になる。ちょうど自分たちにフォーカスしないといけない時期だと思っている」と、技術を突き詰め得点を奪いにいくフロンターレスタイル敢行を強調した。

昨季は浦和にリーグ戦で2敗した。相手FW興梠には3点を献上している。守備の要のDF谷口彰悟は「何度もやられている選手」と警戒し「相手の狙いとするところはある程度分かっている。そこに集中してやっていかないと」とエース封じに意欲を見せた。

相手は、新体制初戦で昨季王者を倒して上昇気流にのりたいところ。昨季はオリヴェイラ前監督の就任初白星を献上している。谷口は「相手の出方を瞬時に察知する作業はいつもの試合よりも集中してやらないといけない。向こうの思惑通りにはさせられない」と王者の意地を示す覚悟を口にした。【岩田千代巳】