新潟アルビレックスはヴァンフォーレ甲府に0-2で敗れ、連敗は4に伸びた。前半12分に先制されると、後半9分にも追加点を許した。試合の入りでの失点で後手に回り、攻撃も空転。5試合ぶりの無得点に終わった。

試合後、観客席にあいさつをする新潟の選手を待っていたのは大きな拍手だった。2-3で敗れた前回のホーム戦、愛媛戦(5月18日)ではブーイングの嵐だったが、この日は温かく鼓舞された。

ただ、試合は完敗だった。「人がいる中での失点。予想し得ない状況」。吉永一明監督(51)の表情は厳しい。立ち上がりの前半12分、警戒していたはずの甲府FWピーター・ウタカ(35)に先制点を奪われた。後半9分にはFWドゥドゥ(29)に追加点。どちらもマークの甘さを突かれた。

4連敗の失点は合計10点で、すべてが複数失点。「失点しなければ負けない。しないことが1番」。MF高木善朗(26)はチームとして守備の意識を高める必要性を話した。MF渡辺新太(23)は「失点して自信を失っている。勇気を持って攻めないと」。攻守がかみ合わないまま続く黒星。焦りがチームに漂った。【斎藤慎一郎】