オーストラリアAリーグの強豪メルボルン・ビクトリーを退団し、移籍先が未定のMF本田圭佑(33)が21日に米カリフォルニア州で、自身が経営参画する、メジャーリーグサッカー(MLS)下部のオレンジカウンティSCの練習に電撃的に参加した。同クラブが公式SNSで伝えた。

本田は米国に滞在しており、個人でトレーニングも行っているが、滞在する西海岸のプロクラブで、チーム練習に加わりフルメニューをこなしたという。昨年もこの時期に練習参加した。

登場が予告されていたこともあり、練習には多くのファン、サポーターが訪れたようだ。スパイクを履き、ボールも使った。

当初、6月中は無理にボールを使わず、じっくり仕上げる予定だったがボールを使い、より実戦的な練習に加わった。この動きと、3季ぶり欧州復帰を視野に入れる移籍交渉の進展具合との関連性はともかく、新天地での新シーズンに向けた準備は着々と進んでいるようだ。

同クラブには、自身でスポンサーを引き連れ、異例の契約を結び、米国でプロサッカー選手としてプレーを続けるMF橋本晃司(33)が在籍している。名古屋グランパス、水戸ホーリーホック、大宮アルディージャ、川崎フロンターレでプレーした橋本は、本田の石川・星稜高時代の同級生で、2人はずっと特別な関係で結ばれている。

クラブ公式SNSには笑顔で肩を組む、親友の2ショットも掲載された。サッカー界は広いようで狭い。高校時代にともにプレーした2人が、卒業から10年以上たち、米国のピッチ上で再会。2人ともたくましいサッカー選手であり続ける。