6戦連続負けなしと上昇気流に乗りかけていたガンバ大阪が、鬼門でつまずいた。01年の勝利を最後に勝ちがない、味スタでのFC東京戦。

前半5分、右ハムストリングの負傷からリーグ戦は4試合ぶり復帰のMF小野瀬が先制ゴールを決めた。最高の滑り出しも、あっという間に暗転した。

宮本監督は「簡単に失点したのが最後まで響いた。先に1点を取って、大事に進めようという意識があったのかもしれない」。先制の後は防戦一方で、前半終了間際に立て続けに失点。後半開始から出場のMF遠藤は「やっている間は(味スタで勝っていない)意識はなかったが、今年も結果が出なかった。切り替えてやっていくしかない」。

課題を露呈した。先手を奪いながらの受け身。先制点の小野瀬も「リズムが悪く、苦しい時間帯が多かった」と振り返る。後半6分にFWファン・ウィジョの同点ゴールと思いきや、オフサイドの判定で幻に。鬼門の負のオーラを今年も払拭(ふっしょく)することはできなかった。

18歳のFW中村は「立て続けの失点はダメージが大きい。反省しないといけない」と表情を引き締めた。乗りかけたところで乗り切れない。14位に転落したG大阪の苦闘が続く。【実藤健一】