Jリーグ2連覇中の川崎フロンターレが、プレミアリーグの強豪チェルシーに1-0で競り勝った。15年7月にドルトムントに0-6で惨敗してから4年。進化したパスサッカーと激しい球際の守備で進化を証明。相手にとってはプレシーズンマッチだが、ランパード新監督のチェルシーに初黒星をつけた。

   ◇   ◇   ◇

川崎FがJリーグ王者の意地を見せた。発展途上だった15年にドルトムントに0-6で惨敗してから4年。相手はシーズン前でコンディションが上がっていない状態だが、パスを出して動き、細かくつなぐパスサッカーを発揮。終盤にMF中村投入で一気にギアを上げ、後半41分、FWレアンドロ・ダミアンのヘディング弾で1点をもぎ取った。

ドルトムント戦にコーチとしてベンチ入りしていた鬼木監督は「頭をかち割られたような衝撃だった」と振り返る。FW小林も「次の日から練習の意識が変わったのを覚えている。経験した選手は前からどう成長しているか分かるいい機会だし、若い選手にはいい機会になる」としていた。鬼木監督が植え付けた激しく球際で戦う守備で最後まで失点は許さず、速いパスで細かくつなぐパスサッカーも発揮。王者のプライドと成長をしっかり見せつけ“金星”を手にした。