J1ベガルタ仙台は24日、ホームで12位湘南ベルマーレと対戦する。現在15位だが勝てば相手を上回る重要な一戦だ。23日は仙台市内で冒頭以外は非公開で最終調整を行った。05年から仙台一筋のMF富田晋伍(33)は、守備職人としてチームを支えている。前節の川崎F戦で左ほおを骨折し、戦線離脱したMF関口とは長きにわたりプレー。攻守でチームをけん引してきた戦友の分まで戦う。

富田はボランチとして5試合連続スタメン出場中。運動量が武器の湘南に対し、中盤からの激しい守備で自由を与えない覚悟だ。「相手にストロングを出させず、自分たちがストロングを出せるゲームをしたい。嫌な相手だがしっかり準備してホームで勝ち点3を奪う」。3月に敵地で対戦した際には、シュート16本を浴びて1-2で敗戦。さらに今季リーグ2位のチーム走行距離で“走る湘南”を体現された。富田は出場しなかったが、前回の苦い経験を生かし、チームを引き締める。

1学年上の関口とは、お互いを高め合う仲だ。「試合に絡めないときに『やってやろうぜ』と声を掛け合ってきた。ピッチに立てないのは一番悔しいと思う。昔から一緒に戦う自分とかが思いを背負ってプレーしたい」。J2時代を含め過去のリーグ戦通算成績は、仙台が22勝8分け11敗と勝ち越し、ホームでは07年11月に敗れて以降は無敗。相性のいい湘南に勝利し、勝ち点を奪うペースを上げていく。【山田愛斗】