J1ジュビロ磐田MF荒木大吾(25)が9日、7戦ぶり勝利へ導くJ1初ゴールを誓った。次節アウェー川崎フロンターレ戦(14日午後7時、等々力)に備え、磐田市内で調整。

約2時間のフルメニューを消化すると、「自分が点を取って勝てば自信にもなる。絶対に取って勝ちたい」と語気を強めた。その決意を表すように、実戦練習でもネットを揺らした。

フェルナンド・フベロ監督(45)就任2試合目となった前節ホーム・サンフレッチェ広島戦で、右MFの先発に抜てきされた。前半9分にはドリブルから左足で狙ったが、シュートはポストに嫌われた。チームも決定力不足が響き、0-2で敗戦。荒木は「惜しいではダメ。何が何でも点を取らないと(先発で)出ている意味がない」と、厳しい表情で話す。

最下位に低迷するチームは現在、2試合連続の完封負けで今季ワーストに並ぶ6戦勝ちなし(1分け5敗)。J1残留ラインの15位ベガルタ仙台との勝ち点差も「10」と、状況は深刻だ。荒木は「チームを助けるために決めたい」と短い言葉に力を込めた。残り9試合での奇跡の残留へ。狙うは、チームの潮目を変えるゴールだけだ。【前田和哉】