J2アルビレックス新潟は19日、クラブハウス隣接ピッチで冒頭のアップだけを公開して練習した。

紅白戦3本などを非公開にした。前節まで9試合連続で途中出場しているMF本間至恩(19)は、21日の次節アウェーヴァンフォーレ甲府戦へスタンバイ完了。サブの切り札として、ピッチで暴れ回る覚悟だった。

非公開で行ったトレーニングに、本間は手応えを得ていた。「紅白戦の3本目で自分のシュートのこぼれ球を味方がゴールした。得点に一応、絡めたからよかった」。公式戦のピッチでルーキーのMFがボールを持つと、ホームスタジアムのボルテージは一気に上がる。途中出場から仕掛けるドリブルは、期待を抱かせるのに十分な切れ味。「自分は(攻撃で)仕掛けて、守備で走るだけ」。出場時の状況はいつも違うが、ルーキーのやることははっきりしている。

8月4日のホー厶徳島ヴォルティス戦では、出場10分でプロ初ゴール(J2初ゴールは2種登録選手の昨季、9月18日のツエーゲン金沢戦)を決めた。もちろん、プロ選手である以上は先発出場を狙っている。「与えられた時間で、しっかり仕事をすれば、いずれは」。本間の仕掛けは、チームの力になっている。【涌井幹雄】