北海道コンサドーレ札幌は9日、ルヴァン杯準決勝第1戦ガンバ大阪戦(パナスタ)に臨む。

8日は札幌市内で練習後、敵地入りした。同杯ではFW鈴木武蔵(25)とFWアンデルソン・ロペス(26)がともに6得点で、ルヴァン杯の得点王争いを演じている。3位とは2点差をつけ、すでに敗退したチームの選手が並び、2人がタイトルを手にする可能性は十分だ。鈴木は「負けたくないですねロペには。得点王を取りたいです」と意気込むと、ロペスも「今季の目標の1つ」と見据える。

おっとりした性格の2人には、メラメラと闘志を燃やすライバル心より、共闘の思いが強い。G大阪戦へ向けて鈴木は「2人でゴールを取れたらベスト。決勝まで得点王争いをできれば一番いい」。1次リーグ湘南ベルマーレ戦でハットトリックを達成した勢いを再現したい。ジュビロ磐田とのプレーオフステージ、サンフレッチェ広島との準々決勝と、4試合連続得点中のロペスは「チームで2人がトップ争いをするのは素晴らしいこと」と歓迎する。

クラブ初タイトルをかけ、4日リーグ戦で0-5で完敗したG大阪に雪辱する。「コンサの歴史を変えたい。ここで決勝に行ったら、また違った景色を見られるので」と鈴木。得失点差の次にアウェーゴール数が勝敗を分けるだけに、「初戦のアウェーゴールをどれだけ取れるかが大事なので頑張りたい」。悲願に近づくため、大事な第1戦となる。【保坂果那】