J2アルビレックス新潟は3日の第39節、栃木SCとアウェーの栃木県グリーンスタジアムで対戦する。

新潟は現在11位。負ければJ1参入プレーオフに進出する6位以内が消滅する可能性がある中、FWレオナルド(22)が3試合連続ゴールで望みをつなごうと意気込む。27得点でJ2得点ランキングトップを独走中。チームの勝利につながるゴールを自身に課した。

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秋晴れの下、レオナルドは帽子とネックウオーマーで防寒対策をして前日練習に臨んだ。「寒いのは苦手」。気温14度の晴天に苦笑いも、動きは鋭い。ゴール前でワンタッチ。打点の高いヘディング。「コンディションはいい」と自信をのぞかせた。

新潟は残り4試合で勝ち点55の11位。J1参入プレーオフ圏の6位岡山は勝ち点63。栃木に敗れると、岡山ら他チームの結果次第でプレーオフ進出の可能性が消える。そんな土壇場にも「常に平常心でプレーするように心がけている。いつもと同じ」と冷静だ。

ゴールを奪えば今季3度目の3試合連続弾になる。得点ランキングは2位の長崎FW呉屋大翔(25)の22得点に5点差をつける27得点で独走中。「味方がボールをつないでくれる」と連係を量産の要因に挙げた。吉永一明監督(51)も「ほとんどがペナルティーエリアの中で打たせてもらっている」と周囲とのかみ合いの良さを評価する。

10月31日、新潟市の笹口小を訪問。児童とサッカーで楽しみ、「点を取って」とゴールをねだられた。狙っているのが鹿児島戦に続く今季2度目のハットトリックだ。「ハットトリックをすると(記念の)ボールをもらえる。ブラジルにいる父にプレゼントしたい」。毎試合、故郷で動画観戦している父マルセロさん(42)を思いやった。昇格戦線に踏みとどまるためにも周囲の期待に応える。【斎藤慎一郎】

○…FW渡辺新太(24)は4試合ぶりの得点を狙う。前回得点を決めた鹿児島戦(10月5日)から右サイドハーフに定着。「だいぶ慣れて来た。やることは左サイドハーフと変わらないので」と動きは体に染みついた。「栃木の土俵で試合をしなければ負けない」。プレーオフの可能性をつなぐ一戦でネットを揺らす場面をイメージした。