J2アルビレックス新潟はホームFC岐阜戦を翌日に控えた8日、聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで練習した。

2試合連続ゴール中のMFシルビーニョ(29)は「ゴールを決めても、チームが敗れれば悔しいだけ。次は勝利につながる活躍をする」と勝ちへのこだわりをみせる。3戦連発弾をたたき込み、チームに白星をもたらす。

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シルビーニョはミニゲームから貪欲に勝利を求めた。ピッチを走り回り、チームメートにパスを要求。ボールを受けると即座に前を向き、相手ゴールを狙った。「得点を挙げることは素直にうれしいが、その倍以上、負けたことが悔しい。仮に自分のゴールと引き換えに勝利が得られるのならゴールを手放しても構わない」。2試合連続ゴールを決めた栃木SC戦(3日)を振り返る表情に笑顔はない。

今季ブラジルのCAペナポレンセから期限付き移籍で加入も、リーグ戦10試合連続ベンチ外を経験するなど夏ごろまでは思うようなプレーができずにいた。転機は8月24日ツエーゲン金沢戦。先発出場すると巧みなパスでチャンスを演出。チームは敗れたがこの試合以降、J2得点王FWレオナルドとのブラジル人コンビを形成。攻撃の核を担っていただけにJ1昇格が消滅したことへの責任を人一倍感じていた。

9日を含め、今季のホーム戦は残り2試合。「寒いにも関わらず声援をくれるサポーターに笑顔を届けたい」とシルビーニョ。3戦連続ゴールでホームを熱くする。【山岸章利】