北海道コンサドーレ札幌はジュビロ磐田に1-2で敗れた。

順位は8位のままで7位大分との勝ち点差は4に開いた。日本代表コンビが見せ場を作れなかった。FW鈴木武蔵は両チーム最多4本のシュートを放つも無得点、DF進藤は1-1の後半ロスタイムに決勝点となるPKを与えた。負けたらJ2降格が決まる相手の気迫をはね返せず、鈴木は「残留するって思いが守備で伝わってきた。それに勝らないといけなかった」と反省した。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)が「代表選手はシーズン終わりに来ての蓄積した疲労や、代表、移動による疲労が見えた試合だった」と思いやるが、鈴木は「言い訳にはできない」。直近の代表戦ベネズエラ戦で先発し、この日も後半途中まで1トップで起用され、求められたのは得点だった。2万人近くのサポーターに好パフォーマンスを見せられず「申し訳ない。全然ダメだった。決めきれなかった」と自分を責めた。

次こそ代表デビューを目指す進藤にとっても、悔いが残る一戦となった。「もっともっと絶対的な存在にならなければならない」。鈴木は「こういうゲームを落とさないのが上位にいるチーム」と言う。来季こそ初のACLを狙うならば、残り2試合も結果にこだわる姿勢を見せなくてはならない。【保坂果那】