次戦でのJ1残留を目指す清水エスパルスの戦力が整いつつある。30日のアウェー・セレッソ大阪(ヤンマー、午後2時)戦に備え、28日は静岡市内で非公開練習を行った。右関節三角靱帯(じんたい)損傷で戦列を離れていたMF六平光成(28)や右足首痛を抱えているMFヘナト・アウグスト(27)はフルメニューを消化。右内転筋痛で前節欠場したMF河井陽介(30)ら主軸も順調に調整している。

篠田善之監督(48)は「けが人も戻ってきている。前回の勝ち点1を、いい方向に持っていきたい」。10月中旬にはけが人などで最大10人が戦線離脱。一時は4連敗するなど、苦しい戦いを強いられた。それでも、前節大分戦は1-1のドロー。体を張って勝ち点1を積み上げた主力組のプレーがチーム全体の士気を上げるきっかけになった。

約1カ月半ぶりのベンチ入りが濃厚となったMF六平もその1人だ。「休んでしまった分、やらなきゃという思いはある」。次戦は勝利で残留が決まる一戦。重圧もかかるが、六平は「どれだけ平常心を保てるかが大事」と強調した。ベンチ外メンバーも含めたチーム一丸で正念場を乗り越える。【神谷亮磨】