J1残留は自力でつかみ取る。30日のアウェーC大阪戦(ヤンマー、午後2時)に向けて清水エスパルスは29日、静岡市内で最終調整を行った。

非公開練習を指導した篠田善之監督(48)は「できる限りのことはした。もちろん他の結果もあるけれど、セレッソ戦に全てを出すだけ」。残留は他クラブの結果も関係するが、勝てば無条件で決まる一戦に全精力を注ぐつもりだ。

不安視されていたけが人も続々と復帰。右足首の捻挫を抱えているブラジル人MFヘナト・アウグスト(27)も先発する可能性が高い。練習ではスパイクを覆う形でテーピングし、足首を固定。試合に向けては「痛みはあるけれど、試合になれば関係ない」と力を込めた。

この日の練習後には、クラブの鈴木健一郎会長が激励に訪れた。現時点ではサポーター1000人以上が敵地に駆けつける予定だという。主将のMF竹内涼(28)は「サポーターの力も借りながら、90分間戦い続けたい」と“共闘”を呼び掛けた。前節大分戦で連敗を「4」で止め、戦列を離れていたけが人も復帰。現状のベストメンバーで残留に懸ける思いをピッチ上で示す。【神谷亮磨】