Jリーグは10日に都内のJFAハウスで理事会を行い、J1の年間平均入場者数が初めて2万人を超えたことを報告した。クラブ別では昨季から最も伸びたのは15年ぶりのリーグ優勝を果たした横浜F・マリノス。124%増の平均2万7010人だった。1試合の平均で5222人増だった。

横浜はラグビーW杯の開催で日産スタジアムが使用できず、収容人数が少ないニッパツでのホーム試合も5回あった。その中で大幅な観客増。村井満チェアマン(60)は「横浜の攻撃的スタイルが、サッカーのおもしろさを伝えてくれた」と話した。またリーグ2位に入った東京もクラブ過去最高との平均3万1540人を記録した。

17年7月に導入した会員サービス「JリーグID」の登録者数も150万人を超えた。スタジアムに来た回数、グッズの購買などの情報を細かく集めることで、1人1人にあったサービスを提供できるシステム作りも実を結んでいる。

目標は2030年までに年間平均入場者数2万4000人を突破すること。欧州4大リーグではブンデスリーガが平均4万3458人と圧倒的で、プレミアリーグが3万8168人で続く。4位のセリエAは2万5237人だった。肩を並べるリーグになるべく、まずは2万人の大台を突破した。