ベガルタ仙台は今季の始動日となった7日、仙台市若林区の荒浜地区を訪れ、東日本大震災の犠牲者を慰霊した。

震災当時は高1で仙台ユース所属だったMF道渕は、木山新監督、菊池社長とともに代表で慰霊碑に献花。「当時、トップチームが復興のシンボルとしてプレーする姿を誇らしく思っていた。今その立場でプレーできるのは誇り」と復興への強い思いを口にした。

その後、新加入選手を含む52人の選手、スタッフは、震災遺構の荒浜小を訪れ、当時の状況について説明を受けた。元FCバルセロナで鳥栖から加入のMFクエンカら外国人選手も神妙な表情で聞き入った。

午後からは近くの七郷小で、児童約80人とサッカー交流。仙台大時代に震災を経験したDF蜂須賀は「元気な子どもたちとふれあうのは、初心に帰れる時間。手本になれるかわからないですけど、僕たちを目標にサッカーを頑張ってほしいです」とエールを送った。J2山形から就任の木山監督は「ベガルタ仙台は被災地の希望の光になることを続けてきた。それをしっかり続け、さらに我々が頑張ることで、大きな光となれるように全力で頑張りたい」と決意を新たにした。

また昨季、J3福島に期限付き移籍をしていたGKイ・ユノの復帰も発表された。【野上伸悟】