19年Jリーグ王者の横浜F・マリノスが11日、横浜市内で今季の練習を始動した。室内でミーティングを行ったのち、まずはスタッフらがグラウンドへ。

就任3年目となるポステコグルー監督が姿をみせると、集まったファンから拍手が起こり、指揮官も手を振って応えた。

昨季のリーグ最優秀選手に輝いたFW仲川輝人(27)や日本代表DF畠中槙之輔(24)ら、昨季の主力選手はほぼ残留したほか、今オフにはかつて横浜でプレーしていたMF水沼宏太(29)がセレッソ大阪から8年ぶりに復帰。ACLも戦う新シーズンに向け、攻守に戦力をそろえた。この日はランニングやパス回しなどで約1時間調整。ポステコグルー監督は初日の練習を終え「この日に向けてしっかり準備してきたことが選手から感じられた。強化部が素晴らしい働きをして、自分が求めている選手、スタッフが集まった。楽しみにしています」と話した。

リーグ連覇を狙うことはもちろん、今季は現体制では初となるACLも戦う。指揮官は「自分たちにとっては新たなチャレンジ。夏場には五輪のブレーク期間があるし、スケジュールはタイトになってくる。選手には記憶に残る良いシーズンにしようと伝えました」と意気込んだ。

チームは12日から沖縄・石垣島でのキャンプへと出発。1月下旬からは宮崎県でもキャンプを行い、ヴィッセル神戸と戦う2月8日の富士ゼロックス・スーパー杯で今季初タイトルを狙う。リーグ戦、天皇杯、ルヴァン杯、ACLを加えた5冠を狙える1年。仲川は「全てのタイトルをとれるようにしたいし、去年以上にハードになる。研究されるし、それ以上に成長していかないといけない。今年は楽しみですね」と新シーズンを見据えた。個人の目標としては親会社の日産自動車にちなんだ背番号「23(ニッサン)」と同じ23得点と2桁アシストを掲げた。「今年は去年以上を目標にしている。1年間、フルで戦ったのは去年が初めて。オフは体を休められたので、また徐々にここからやっていきたい」と力を込めた。