カズの静学V戦士への“ご褒美”は、グアム旅行-。横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)が18日、和歌山・上富田町のキャンプの練習後、全国高校サッカー選手権で優勝した静岡学園の後輩に、グアム旅行をプレゼントすることを明かした。

学校の許可も得て、個人でプレゼントする。登録メンバーとスタッフの約30人が参加予定で費用は最低でも300万円は超えそう。歴史に残る名勝負を制したイレブンが、レジェンドからのビッグな“お年玉”を満喫する。

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プレゼントはやはりビッグだった。和歌山キャンプ中のカズは、全国高校サッカー選手権で、青森山田との激闘を制し全国制覇した静岡学園の後輩への“ご褒美”について「ほぼ決まりました。グアム旅行です」と明かした。大会の登録メンバーで参加可能な選手、スタッフの約30人に個人でプレゼントするという。

15歳で単身ブラジルに留学したため、静岡学園1年時に退学も“母校”愛は強い。14年度に準々決勝に進出した際、グアム旅行のプレゼントプランをぶち上げたが8強止まり。優勝した今大会は満を持した“ご褒美”。グアムでの自主トレから帰国した14日には、グアム旅行をプランの1つとした上で「プロに進む選手もいるし、進学する選手もいる。スケジュールが難しいかも」と迷っていた。だが、学校との話し合いで、許可がおり、実現の運びとなった。時期は春休みの繁忙期で、飛行機代、宿泊費など1人、最低10万円以上の費用は確実。300万円以上のビッグな“お年玉”となった。

カズは昨年大みそかの岡山学芸館との初戦を観戦した。試合後はロッカールームを訪ね「静岡にタイトルを持ち帰ってほしい」と後輩を激励。決勝の日は、自主トレ先のグアムから校歌を歌ってエールを送り、インターネットで戦況を見守っていた。

後輩たちは優勝の約束を果たしてくれた。現在、左臀部(でんぶ)の痛みもあり、別メニュー調整が続くが、この日はジムでバイクをこぐなど、全身を動かすトレーニングに励み、徐々にペースを上げている。後輩の奮闘にエネルギーをもらった。そんな感謝を込めた“ご褒美”でもある。