J1ベガルタ仙台は28日、J2水戸ホーリーホックと練習試合(45分×3本)を行い、合計スコア0-2で敗れた。前線からの積極的なプレスに苦戦し、ボールをつなぐ新スタイルをピッチで表現できなかった。フィニッシュのシュートまで、なかなか持ち込むことができずに、最後まで1点が遠かった。チームは練習試合を最後に、沖縄糸満キャンプを打ち上げ、2次キャンプ地の宮崎県延岡市へ移動した。

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沖縄糸満での1次キャンプは、苦しい台所事情の中で行われた。コンディション不良の選手が続出したため、実戦練習ではユース選手らを起用せざるを得なかった。この日の練習試合も無得点に終わり、木山監督は「別メニューの選手が多く、今できる現状の中での試合で、課題はたくさん出た。今日はチャンスをつくる回数が少なかったし、守備で相手に対して圧力をかけて、いい形でボールを取ることも少なかった」と反省材料を並べた。

自身初のJ1監督として、約2週間の1次キャンプを終えたが「前半は体力的なことを含めて、やり切って、充実してたと思う。ゲームに入ってからは、プレーできる選手が少なかったので課題は残る」と総括。2次、3次キャンプに向けては、「チームとしてやるべきことを見直しながら精度を上げられるように、けが人を出さずに、質と強度を高めていきたい」と言葉に力を込めた。