J1清水エスパルスMF金子翔太(24)が、名誉挽回の活躍を心に刻んだ。鹿児島キャンプ3日目の28日、2部練習に参加。サイド攻撃のメニューでは、鋭いクロスとシュートを連発した。「コンディションは良い」と充実の表情を浮かべた。

2年前のリーグ戦は10得点7アシスト。自身初の2桁得点を達成した。しかし昨季は苦戦。33試合に出場したが、守備に追われる時間も長く、得点は昨年3月の湘南ベルマーレ戦で挙げた1点にとどまった。「自分の実力不足」と振り返った。今季は3トップの一角での出場が濃厚。サイドハーフだった昨季に比べ、よりゴールの近くでプレーできる。「数字を残さないと評価されない」と、意欲を見せた。

今季はクラブの選手会長に就任した。「いろいろな部分に目を配ってやっていきたい」と自覚十分。ピッチでも存在感を放つつもりだ。具体的な数字の明言は避けたが、誰もが納得する結果を狙う。「爆発的な活躍で、去年の悔しさを晴らしたい。(今季が)『金子の年だった』と言われるようにしたい」。今季は来月23日、ホームのFC東京戦で開幕する。「金子イヤー」にするため、さらに状態を上げていく。【古地真隆】

◆金子翔太(かねこ・しょうた)1995年(平7)5月2日、栃木・日光市生まれ。今市第3カルナヴァル-JFAアカデミー福島を経て、14年に清水入り。15年8月にJ2栃木SCへ期限付き移籍し、16年に復帰。163センチ、58キロ。利き足は右。血液型O。