サッカーのJ1ヴィッセル神戸は、30日にキャンプ地の沖縄・読谷村で予定していた中国1部リーグ重慶との練習試合を急きょ中止にした。神戸側から29日に中止を打診し、両クラブ協議の上で同日夜に決定した。

神戸三浦淳寛スポーツダイレクター(45)は、新型コロナウイルスの影響は「まったくないとは言えない」と言及。「向こうの検査は国も絡んでやっており(相手の健康問題は)間違いないという言葉をいただいていた。一方でキャンプ開始から(5日目で)あまり時間がたっておらず、けがの可能性がある。総合的な判断」と複雑な表情だ。感染の発信源となった中国・武漢と重慶は同じ内陸部で800キロしか離れておらず、細心の注意を払ったともいえる。

2月8日に富士ゼロックス・スーパー杯で横浜と今季最初の公式戦を行う神戸にとっては、貴重な実戦を失ったが、キャンプでは朝から夜まで集団生活を行うため、万が一のことを考えれば当然の決断という関係者も多い。