ヴィッセル神戸の今季ベスト布陣が判明した。30日の沖縄・読谷村キャンプ5日目で紅白戦(12分×2本)を実施。主力組にはGK飯倉、DF大崎、ダンクレー、フェルマーレン、MFサンペール、イニエスタ、山口、西、酒井、FWドウグラス、古橋という、大方の予想通りと言えるメンバーが入った。元日の天皇杯を制した顔ぶれをベースに、清水から完全移籍したブラジル人のドウグラスを加えた2020年の布陣だ。

トルステン・フィンク監督(52)は「まだまだプレーでは物足りなかった。サイドチェンジが少なく、我々のスピードを殺していた。だが小さなステップは踏めた」と一定の評価を与えた。

この日予定された重慶(中国1部)との練習試合は中止となったが、同監督は新型コロナウイルスの影響よりは「イニエスタやフェルマーレンが合流して(26日から)時間がたっていない。知らない相手との試合は厳しいと判断した」と故障のリスクを避けたかったという。特にイニエスタには「試合に出られるまでの体調に達していない印象」とコメントした。

GK飯倉は「練習試合は中止になったが、部分的な練習はできた。プラスに考えていきたい。練習試合は本番とは違うし、あまり影響はないと思う」と気持ちを切り替えた。

2月2日に沖縄キャンプを打ち上げ、同8日に早くも富士ゼロックス・スーパー杯でJ1王者横浜Fマリノスと対戦する。12日にACL開幕戦も控えており、フィンク監督は「ゼロックス杯を戦えば、普通は4日後のACLは同じメンバーで戦うとは思えない。まず8日に誰がマッチするか。全選手に活躍してほしいと思っている。どちらもベストでいきたい」と、ターンオーバー制を基本に戦うことを決意していた。