高知でキャンプ中のJ2アルビレックス新潟は5日、このキャンプで6試合目の練習試合を高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行う(対戦相手非公表)。3年目のFW渡辺新太(24)が2戦連続のゴールを狙う。ここまで3得点と順調な仕上がり。結果を出し続けてアピールを重ねる。

力が込められたボールがたびたびゴールマウスに飛び込んだ。4日、練習メニューの最後に行ったビルドアップからのシュート。渡辺新はゴール前に顔を出すと迷わずに反応した。

「コンディションは徐々に良くなっている」。ここまでの練習試合5試合では2戦目の聖カタリナ大戦(1月22日)で2点、5戦目のFC今治戦(1月29日)で1点。「相手がJ2だったら得点はどうか分からない」と控えめに笑う。アルベルト監督(51)は練習試合であっても相手をリサーチしビデオで分析。対策を立てて臨む。「勝ちにこだわっている。ガチの雰囲気」。その中で結果を出し、少しずつ手ごたえを感じてきた。

キャンプでは両サイドハーフにFWと前線の位置を複数こなす。昨季は守備の場面ではディフェンスラインに入ることが多かった。今季は監督から前に残るようにアドバイスされた。「その分、攻撃にパワーを使える」と持ち味の果敢な攻撃参加からの得点を存分に狙える。宿舎では空気の乾燥に気をつけて過ごしている。体調管理も万全だ。「まず点を取ること」。期待される仕事と自分に課した役割は一致している。【斎藤慎一郎】