J1ベガルタ仙台が仙台大(宮城)と練習試合を行い、1本目は2-0で勝利し、2本目は0-0のドロー。今季初陣の16日ルヴァン杯アウェー浦和レッズ戦は2-5で敗れ、出場機会が少なかった選手たちがスタメン奪取に燃えた。

MF関口訓充(34)は1ゴールを挙げ、好調をアピール。名古屋グランパスとの22日リーグ開幕戦(ユアテックスタジアム仙台)に向けて先発機会をうかがった。

関口は1-0の9分にFW吉田からパスを受けて、ドリブルでペナルティーエリアに持ち込み、キーパーの横を冷静に押し込んだ。「大学生相手なので、結果のこだわりなどはない。J1のチームと戦う上で、しんどい試合が続くと思うので、1週間しっかり準備したい」と万全の状態に仕上げていく。

昨季に主戦場とした左サイドはルヴァン杯浦和戦で2ゴールのMF田中や、期限付き移籍を経て2年半ぶりに復帰したMF佐々木ら若手がおり、レギュラー争いは激化。それでも昨季挙げたJ1キャリアハイの4得点はすべてユアスタで奪い、4戦全勝の「不敗伝説」をつくった。「去年、ホームの勝率(17戦で9勝)が良かったのは、サポーターのおかげだと思いますし、ホームでやる以上勝たないといけないので、しっかり全うしたい」。プロ17年目を迎えたベテランの「必勝」ゴールが、スタンドのベガルタ・ゴールドをさらに輝かせる。【相沢孔志】