J2モンテディオ山形は今日23日、アウェーで磐田との開幕戦に臨む。昨季は6位でJ1参入プレーオフ進出も2回戦敗退。

石丸清隆新監督(46)のもと、15年以来のJ1昇格を目指す。主力の流出も最小限にとどめられた。DF山田拓巳主将も「入れ替わることも大事だけど、何年か積み上げてきた選手が、例年より多く残ってくれたのは心強い」と話す。戦術的には木山前監督(仙台)の3季で培った堅守をベースに、より攻撃的なスタイルを目指す。

守備ではGK櫛引、3バックの栗山、熊本、松本、ボランチの本田、中村駿らが残留し、湘南からDF小野田、大宮から高山、柏から宮本らが加入し層は厚くなった。琉球のJ2昇格に貢献したボランチ小松にも期待がかかる。攻撃陣では坂元(C大阪)、柳(仙台)らが抜けたが、新潟から渡辺、金沢から加藤、鹿島から中村充とシャドーにタレントがそろった。昨季チーム得点王のFW大槻、山岸らに加え、元ブラジルU-21、23代表のFWアラウージョの状態が上がればオプションも増えてくる。

磐田との対決に山田主将は「上位に来るであろう相手と、最初に戦えるのはいいこと。今年こその思いは強いが、大事なのはずっとJ1に居続けられるチームになること。そこまで見すえ、ブレることなくやり続けたい」と強い思いを口にした。【野上伸悟】