J1清水エスパルスとJ3藤枝MYFCが2月29日、静岡市清水区内で練習試合(45分×4本)を行った。清水は、FWドゥトラ(31)が左ウイングで先発出場。1得点を挙げて好調ぶりをアピールした。一方でミスから失点するなど、新戦術は改善の余地を残した。

清水のドゥトラが結果を残した。0-2の2本目18分、右クロスを右足で押し込んだ。「狙い通り。エリア内へ、しっかりと進入できた」とうなずいた。始動日から積み上げてきた、サイド攻撃で得点を奪った。

先月16日のルヴァン杯川崎フロンターレ戦(1●5)では、トップ下で先発出場。この日は、終盤に途中出場した同23日のリーグ開幕・FC東京戦(1●3)に続き、3トップの左に入った。「監督に全てを任せている」と前置きした上で「個人としては、トップやウイングがやりやすいと伝えた」。言葉通り、目に見える形で起用に応えてみせた。

一方でチームとしては、課題も残った。自陣でのミスが複数失点につながった。今季は後方からつなぐ攻撃を志向。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「長く試合を支配したが、集中力を切らしてしまう時もあった。強いメンタリティーを持たなければならない」。新スタイルは発展途上。ぶれずに磨きをかけていく。

7日にも練習試合(相手未定)を予定する。「コンディションは良い。試合勘を養っていきたい」とドゥトラ。18日のJ再開へ照準を合わせていく。【古地真隆】