#休校になった君たちへ-。川崎フロンターレのMF中村憲剛(39)は、昨年11月に左膝の前十字靱帯(じんたい)損傷および外側半月板損傷の手術を受けました。全治7カ月、大好きなサッカーができずリハビリに励んでいます。休校でやりたいことができない子どもたちにも、笑顔で前向きになってほしい。3児の父でもある中村選手から7日、そんなメッセージとともに、家族で楽しい時間を過ごしてほしいと「けんごの5問のクイズ」が出題されました。シンキングタイム、スタートです!

◆川崎F・MF中村憲剛からの5問のクイズ◆

<1>日本のW杯本大会初得点は?

<2>川崎Fのマスコット(3体)の名前は?

<3>僕の1年目の背番号は?

<4>僕のJ1全72ゴール中ヘディングは何点? ヒントは1ケタ(笑)

<5>僕の今年のゴールパフォーマンスは?

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リハビリ中の自分と、休校中の子どもたち。「やりたいことができないという点では近いところがあるのでは」と聞かれた中村は「なるほどね」と、うなずいた。自身も小5の息子と、小3と幼稚園年中の娘を持つ3児のパパ。クラブの公式HPに「イクメンJリーガー(笑)」と記すだけに、少年少女の遊び声が消えた日々に心を痛めている。

だが表情は常に明るい。この日もランニングやステップ動作など、時折笑みを浮かべ取り組んだ。制限の多い日常を送っているはずなのに。同公式HPで「子どもと同じ目線で遊べること(笑)」を特技とするイクメンJリーガーは「ストレスと感じるかどうかですね。リハビリを100%でやる、海外サッカーをいつも以上に見るとか、子どもといっぱい話したり遊んだり」と自身の今を例に挙げ、優しく子どもたちに語りかけた。

中村 学校に行けないことを嘆くのではなく、家の中で何ができるかを探すのも成長につながるかなと思います。単に1日だらだら過ごすのか、メリハリをつけて少しでも勉強や復習をしたり、今日はできる範囲でサッカーをする日にする、とか。自分で探求、探索する能力も、今だから養える時間かなって思います。

中村の思いは、子どもたちと過ごす時間の増えた「両親」にも向いた。中村家では風呂掃除や食事の後片付けなどを、子どもたちも一緒にしているという。

中村 休校になったからではなくて元々話はしていますけど、家にいる以上は一家の一員でもある。今までどれだけ母親がやってくれているかとか気付くだろうし、うちは大事なことだと話をしています。

つらいことも、泣きたいことも、全部プラスに変え、プロ17年間、川崎Fを引っ張ってきた。40歳目前での大けがにも「日々のありがたさを感じています」と、弱音は吐かない。そんな中村は、最後に「日数が進むにつれてやることもなくなってきますから」とクイズを出題した。「俺もサッカーができないけどそれは仕方ない。今日与えられた課題でどれだけ楽しんでやれるか。それは子どもたちも一緒だと思う」。明るい未来への答えはきっとある。さあ、まずはみんなでクイズを解いてみよう!【浜本卓也】

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クイズの答えを送っていただいた全問正解者から抽選で5人に、中村選手のサイン入り「Jリーグ選手名鑑」をプレゼントします。住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、郵送の場合は〒104・8055日刊スポーツ編集局「クロスワード」係へ、メールの場合はoubo_hensyu@nikkansports.co.jp宛てに件名「中村憲剛クイズ」でお送り下さい。締め切りは3月17日必着です。正解は18日の紙面で。