Jリーグの村井満チェアマンは9日、都内で取材に応じ、3月20日に予定していたリーグ戦の再開、および全公式戦の開催を今月いっぱいまで延期することを発表した。

この日は日本野球機構(NPB)とJリーグが共同で設立した「第2回 新型コロナウイルス対策連絡会議」も行われており、専門家チームから20日のプロ野球開幕と、18日のJリーグ再開をさらに延期するよう答申されたことを明らかにしたばかりだった。村井チェアマンの主な一問一答は以下の通り。

-各クラブの反応

村井チェアマン(以下、村井)いろいろあった。(再開予定の)4月3日、まだ日本全体の感染拡大が収束しない可能性があるので、確約できるかという問いがあった。あくまで今の状態は目指すというところでしかありませんし、リーグとしてクラブとして目指してほしいのはこういうこと。なるべく4月3日を目指して頑張ろうという声もあった。努力することもそうだけど決めなきゃいけないこともいっぱいある。前例のないことだから。

-再延期によって日程が厳しくなる

村井 オリンピック(五輪)もあることもあるが、我々の苦労、一般社会の方々の苦労に比べれば連戦で辛い思いをすることはむしろありがたいと思えることでもある。今はサッカーができることを信じてポジティブに、激しい日程になると思うけど向き合いたい。

-今日行ったNPBとの第2回会議後、NPBも開幕延期を発表した

村井 それぞれ独自に決めようということだったので、私はわからない。いろんな複雑な条件の中で決められたんだろうなと思います。特段のコメントはありません。

-4月3日さえも危ぶまれる際に、次はいつが基準になるのか

村井 それは我々が知る由もないということで。感染拡大の指数がどういう状況になっているかにもよると思いますし、我々での判断は難しいと思っています。でも、いつ再開してもいいように準備しておくのが我々の責任ですので、まずは4月3日にむけて努力していきたい。

-ファン、サポーターへのメッセージを

村井 本当にこれはいろんな声を聞きます。待っているということもありますし、ハッキリやめてくれという声もありますし。いろんな意見があるんですけど、みなさまをしっかり守っていくためにも頑張っていこうと思います。ぜひ力をかしてほしいと思っています。

-4月3日に再開できるという判断はどのあたりでわかる?

村井 これもさまざまな手配等々がありますので、遅くとも3月の25日とか1週間前ぐらい。3月の深いところまでには意思決定しなければならない。

-リーグ再開にあたって会場設備はどうする

村井 今日の(NPBとの会議での)先生の答申ですし、体温測定装置があれば望ましいということですが、J1、J2だけでも20試合ありますし、物理的に手に入るかも今から判断していきますけど、望ましいのはそうした入場ゲートに体温がはかれるものがあって、体温が高い方の入場をご遠慮できればいいんでけど。それが全部整わない場合、事前の検温を周知徹底してお願いするかもしれません。アルコール消毒なんかもマスクも蓄えが非常にこう底を突きつつある状況ときいていますので、こうした状況で、我々も対応できるのかをこの間、準備してむかわないといけない。

-4月3日のことで、一部地域に緊急事態宣言が出された場合でもそこで再開を目指す?

村井 おそらく緊急事態宣言はエリアごとにそうしたことを行ってはいけないということですので、そこの当該試合は無観客でやるけど、出てないところは通常通り行うことは可能だと考えています。

-4月3日に再開した場合は、五輪期間や国際Aマッチデーで試合を消化しなくても34節を消化できる?

村井 はい。限られた日程の中で、可能なのがそこです。

-ルヴァン杯について

村井 4月から例年通りの大会方式で行うことを決定しています。