中止となったインターハイ全30競技の高校生が、トップアスリートと語り合う企画「オンラインエール授業」で27日、元日本代表GK川口能活氏(44)と昨季までヴィッセル神戸でプレーした那須大亮氏(38)が、全国のサッカー部員たちに熱い思いを伝えた。

部活動が停止されたり全体練習ができなかったりと、先が見えず不安な日々を過ごす学生たちに、川口氏は自身の高校時代を振り返りながら「サッカーはみんなでやるのが一番楽しいけど、今できることを精いっぱいやるのが大事」「目の前のことに全力で取り組み、そして楽しんでほしい」と力説。「(インターハイ中止という)ある意味なかなかないことに遭遇してしまった。悔しさをバネに新しいモチベーション、目標を立てて、何かを成し遂げて欲しい。そういう期待感はある」と、学生たちの未来に期待を寄せた。

さらに「そこ(インターハイ)がゴールではない。高校によっては3年生もまだ部活ができるし、高校を卒業しても人生は続く」と話し、「新しい目標を立てる、新しい道に踏み出す勇気をもってほしい。半歩でも良いので、新たな一歩を踏み出す勇気をもってほしい」と願いを込めた。【杉山理紗】