北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(30)が14日、札幌・宮の沢でのピッチ全面を使用した45分×2の紅白戦にフル出場した。

2月22日リーグ開幕柏戦以来の90分を戦った。「練習で結構走り込んでいたけど、ゲーム体力という面ではまだまだ足りないなと思った」と調整途上だが「1回90分(のゲームを)入れたことで上がってくると思う。これから上げていけば問題ない。ここでゲーム体力、自分のコンディションがわかったのは良かった」と前向きだった。

今季も2つのポジションで躍動する。前半はボランチ、後半は3バック中央でプレーした。「前後半バランスを取りながら、自分の良さを出せたと思う」。冷静に展開を読み、中盤ではコントロールし、最終ラインではピンチをしのぐ。ピッチで率先して声を出す主将の姿があった。

9日に実施した前回の紅白戦同様、公式戦ユニホームを着用。札幌一筋13年目は、着慣れた赤黒に「気が引き締まる。みんな闘争心や試合に対するイメージも上がると思う」。指揮官にも気合は伝わり、試合後は30分の青空ミーティング。「全員で同じイメージを共有しないと、うまくいかない」と、連動の向上を求められたという。

15日に7月4日の再開後の日程が発表される。初戦は横浜FCとの対戦が内定しており「チーム全員で戦っていきたい」。苦しい連戦を先頭で引っ張っていく。【保坂果那】