湘南ベルマーレFW石原直樹(35)が、古巣相手に「J1再開1号弾」を狙う。15日にJリーグの日程が発表され、7月4日の再開初戦はホームで昨季まで在籍していたベガルタ仙台との初戦に決まった。2月21日の浦和との開幕戦で今季Jリーグ1号を決めている石原は「まずはやっぱりゴールを決めたい。あとは去年までやっていた選手がいるので、純粋に対戦を楽しみたいなと思います」と気持ちを高揚させた。

新型コロナウイルスの影響で2月26日から公式戦が中断し、4月5日から約1カ月半はチームの活動も休止。試合再開のめどがつかない時期が続き、石原直は「いつ再開されるかが分からないのは…。目標がない中でやるのは体と気持ちが違う。メンタル的な調整は難しいと感じていた」と振り返る。そこに、古巣ベガルタ仙台との今季再開初戦の朗報が舞い込んだ。「率直に、モチベーションがさらに上がりました。やっぱり所属していたチームなので、特別な思いがあります。いいプレーを見せたいし、負けたくない」と大きな発奮材料になった。

気持ちにスイッチが入り、早くも古巣のDF陣攻略のイメージを膨らませた。警戒するのは、チームをけん引するDFシマオ・マテ主将。「一緒にやっていた時にすごく頼もしかったですし、対戦するにあたっては、どうやって崩そうかとか、どうやってボールを受けようかなというイメージをしっかり持ってやりたいなと思います」と早くも気持ちを高ぶらせていた。【藤中栄二】